生き生き健康 No.51 サプリメントと食事からの栄養

生き生き健康


サプリメントと食事からの栄養

竹島佳代
(財)体力つくり指導協会 管理栄養士
 サプリメントで栄養補給をしている人は決して少なくないと思います。どんなサプリメントでも、飲むことによる効果にばかり目がいきがちですが、サプリメントを飲むことには少なからずデメリットも存在します。サプリメントを飲む際には、こうしたデメリットを理解して、まずは食事から取ることは出来ないのか、もう一度見直してからにしましょう。      
●サプリメントは純粋に栄養成分だけでできているから必ず効果がある?
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 実はサプリメントには有効成分以外にもいろいろなものが入っています。たとえば、製品として形にするためにつなぎとなる「賦形剤(結合剤、充填剤)」や、錠剤を整形する時に鋳型から離れやすくする「滑剤(固結防止剤)」、錠剤を湿気や衝撃から守ったり、飲みやすいように表面を滑らかにしたりする「コーティング剤」、その他にも着色料、甘味料、香料、保存料などが含まれている可能性があります。そのため、栄養成分や有効成分の含有量が製品の2割以下と非常に少ない製品も少なくありません。有効成分が少ないために効果が期待できないばかりか、多くの添加物を摂っていることになるため、逆効果となる可能性もあるのです。
●自分のほしい効果があるとされるサプリメントのみをとっていれば問題ない?
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サプリメントはあくまで食事で足りないものを補う栄養補助食品です。サプリメントが期待しているだけの働きをするためには、まず土台となる食生活がきちんとしていなければなりません。また、栄養素は単独では働けません。いくつもの栄養素が関わりあって、代謝が起こるので、ひとつだけの栄養素をたくさん摂ったとしても、他のものが不足していれば十分に働くことができなくなります。たとえば朝食を食べず、昼食もバランスのとれたものでないと、1日に必要なビタミン・ミネラルがきちんと摂れていないと考えられます。そのような場合に、ただ「美肌になりたいから」とその効果・効能を売っているサプリメントを飲んでも、期待している効果を発揮してくれません。まずは、土台であるビタミン・ミネラルを食事からきちんと摂っておくことが大切です。やはり、大切なのは毎日の食事、ということなんですね。 
●健康に良いものなら、摂れば摂るだけ効果があがる?
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多くの人は、サプリメントをご自分の健康改善のためにと考えて活用していることでしょう。健康を考えるからこそ、サプリメントだけ摂取すればよいという考えの方はまずいらっしゃらないのではないでしょうか?けれども、サプリメントに対する依存度が低い方でも食事の中で偏りが出てしまっている場合があります。たとえば、果物がビタミンもカリウムも豊富だからと毎食後に果物を食べている方がいらっしゃいます。いくら体に良いとされている果物でも、これでは摂りすぎです。果物には糖分も含まれるので、摂りすぎると糖尿病などの生活習慣病につながることも考えられます。
健康な食生活のために、まずはご自分の食事の内容(バランス)と、量の両方を見直してみましょう。その上で多すぎるものは控え、少ないものは補うように、できるだけ食事の中で改善しましょう。それでも足りない部分をサプリメントで補うようにしていきましょう。