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ジジイの世迷言   2019年6   荒川 祥彦 (岡本)

第6話 「書き留めておきたくて」

・重土(おもつち)を  背に負いながら 世の中を  からくもわたる人ぞ多かる

・この秋は 雨か嵐か 知らねども  今日の務めの草をとるかな

・今日ほめて 明日悪く言う 人の口 なくも笑うも うその世の中

・わらしこ(子供) ごしゃぐな(叱るな) 来た道だもの   年寄り 笑うな

いぐ(行く)道だもの

上の3句は郷里の実家で父親が額に入れて飾っていたものだが、上の2句は

祖父の作句と聞いた記憶がある(?)。   3番目は一休禅師の歌である。

一休禅師の歌には他にも味のある歌がある。いずれ書いてみたい。

4番目の句は子供のころ覚えた記憶があるが、詳細不明。

何となく心に残っている句で忘れられない。

(2018.10)

 

 これまで掲載した「ジジイの世迷言」

《巻頭》

年寄りと呼ばれ、自らもそう思う年まで生きた。先ず無難な生き方をしてきたと思うが、平々凡々であったかと言うとそうでもなかったと思う。成功よりも失敗の方が多い。栄光など知らない。挫折ばかり思い出す。そんな人生経験者が何も残したいと思う事もないが、一言言ってみたい事はそれなりにある。日常接している事、頭の中で自分勝手に考えている事などなど。そして範囲も、世相の事、他人の事、自分の事など様々である。

無知・拙文へのご批判、御不満を顧みず書き連ねてみたい。お気に障られた方にはご容赦戴きたく。

愚生の故郷秋田の民謡「秋田音頭」の出だしでもこう唄っている。

「ハァー 秋田音頭ですゥ。さあてこれよりご免こうむり音頭の無駄を言う。当たり障りはあろうけれどもさっさと出し掛ける。アーキッタカサッサー

ドン アードッコイナァ。」

こんな心境でやってみるべー。

 

第1話 「全国高校野球選手権大会(夏の甲子園大会)」

昨年(2018年)の甲子園大会は特別な思いが残った。秋田県立金足農業高校が準優勝した。秋田県勢としては103年振りの決勝進出である。100回前(正確には99回前)の第1回大会は愚生の出身校である県立秋田高校の前身の旧制秋田中学が決勝に進出した。その時以来の快挙である。全員が金足の地元周辺の中学校出身者で雑草軍団と呼ばれる所以の地域色豊かな子供達が、公立高校・農業高校の代表としての期待を背負う形になって、全国の優秀な子供達を集めた強豪校が多い中で決勝に進んだと言う奇跡にも近い結果を残したことは、将に100年に一度の偉業と言うに相応しい。

折しも人口減少が深刻な問題になっている秋田県にとって、大いに盛り上がって欲しいし、何かの飛躍のきっかけにして欲しい。第1回と第100回の区切りの大会での同県勢の準優勝と言う因縁と大きな感動を感じた夏だった。

 

第 2 話 「聞き慣れない言葉」

今まで余り聞いたことのない言葉、初めて聞く言葉を最近耳にする。

曰く、「線状降雨帯」、「ブラックアウト」、「雨と地震の複合化現象」、「新しいタイプの気象」などなどなど・・・。

「線状降雨帯」。この言葉はつい2~3年前頃から聞き始めた記憶がある。雨雲がある方向に一直線に伸びていて、その下の特定場所で雨が長時間降る現象である。雨雲が発達していればいるほど雨量が多くなり、長時間の集中豪雨になる。これが最近各所で多く発生し、河川の氾濫、土砂崩れを招き、大きな災害をもたらしている。2~3年前と言ったが、確かにその前は聞いたことがなかったと思う。それだけ新しい気象現象であり、気象が変わって来ていることの表れでないだろうか。

「ブラックアウト」。2018年9月6日の「北海道胆振東部地震」で北海道全域が停電になった際に言われた。これは3・11のあの東北大地震の時も起こりそうになったが、辛うじて防げたためにこの言葉は話題にならなかったと言う。今回は一ヶ所の大きな発電所が故障した結果電力の需給のバランスが崩れ、それが周波数の低下を招き、未だ稼働していた他の発電所も故障を防ぐために一斉に停止したと言う。更にバックアップとして本州からの送電も行ったが途中で出来なくなったらしい。我々が日常何の気なしに使っている電力の供給にも複雑な仕組みがあるらしい。専門家がやっている事なのだが我々の周辺でも起こる時は簡単に起こってしまいそうで何か不安になる。

そして「複合化現象」。今回の北海道の地震は台風21号で大雨が降った後に大きな地震が発生しその為の土砂崩れだったと言う。別々には事例は沢山ある。日本全国で豪雨、地震が多くそして日本の国土の至る所は火山灰地質である。こんな中で大雨、地震が連続的に起こるのは例がなかったと言うが、「一緒に起こること」即ち「複合化」はこんなに解析技術が発達している現在でも予測もシミュレーションも出来ないのだろうか。

そして、今回の台風による大雨とその後の地震を「新しいタイプの気象」と言う報道がなされたが、確かにこれまで梅雨や台風のなかった北海道に、梅雨が、台風が来るようになった。だから大きな被害がもたらされた。しかし、これらの気象変動は何年か前から既に判っているし、この原因は地球温暖化にあることもほぼ間違いないとも言われている。「新しいタイプ」などと言っている場合でない。地球規模での早急な対応が必要でないかと考える。

 

第3話 「韓国ドラマの不思議」

妻の影響で韓国ドラマを案外と見るが、日本と違う風習とか、一寸理解できないことが出てくる。

・(個人の)家の中とか玄関・門などのシーンがあるが、駐車場が出て来ない。セレブらしい家の立派な門の前に車を停めて乗り     降りするシーンが良くあるが、駐車場らしき所は出てこない。個人宅にはないのだろうか。

路上駐車OKの国と聞いたことがあるが全てそうなのだろうか。(まさか~)。

会社(ビル)の駐車場らしきシーンは良くあるがその対比が極端だ。

・着飾った男女が、コート・オーバーを着たままで高級レストランの席に座っているシーン或はコート・オーバー姿で会議室に         座っているシーンが良くある。日本ならクロークでコート類は預けて席に着くのが普通だが。

・外出から帰った服装のままでベッドに座る、潜り込むシーンが良くある。

ベッドがソファー代わりのような使われ方をしているのだろうか。

ベッドに入る時、布団に入る時は外で着ていた服は脱いで寝間着・パジャマなどに着替えるのが日本では常識だが…。

日常の生活様式の違いと言ってしまえばそれまでだが、ひょっとするとこれはドラマだけの世界の事かと思ってしまう。

あくまでも「ドラマの話し」であるが、ドラマが全て架空の世界と言うわけでもないと思う。

 

第4話    ―花粉症―

この10年位、即ち70歳を過ぎた頃から花粉症に悩まされている。しかも年々ひどくなっている感じがする。この2~3年は花粉の発生状況が昨年より多いとか一昨年より少ないが例年より多いとか色々言われているが、症状で言うと一昨年より昨年、昨年より今年と症状がひどくなっているようである。花粉症は年を取ると共に罹りにくくなるとか、年々軽くなるとか言われるがトンでもない。重くなる一方である。今年は鼻詰まりがいつもより少しはましだが目の痒みはひどい。過去の検査結果では杉とヒノキに顕著に反応しており半年近く症状が続くのである。医者から貰う飲み薬と目薬の他に、甜茶(てんちゃ)が良いと言うので飲み出した。最初のうちは効いている感じで、「これは良い」と思っていたが、3月になってからは家の中に居ても鼻は詰まるし目は痒いし効き目があるのか分からなくなって来た。梅干しもアレルギーに良いと言うのでこれ迄もよく食べていたが毎日一粒多めに食べている。だが効いているかどうかわからない。朝起きると鼻は詰まり、喉はカラカラ、目はショボショボ。嗽(うがい)をして目を洗って目薬をさすと少し落ち着くが、程なくまた痒くなる。外に出ると当然のことだが目の痒みは強くなるので、半信半疑ながら花粉除け眼鏡を買った。正直殆ど期待してなかったが、思ったより効果がありそう。こんな調子で毎日花粉症と闘っている。

現役の頃、会社の同僚がティッシュの箱を片手に会議室に現れ、会議の間中鼻をかみかみ目を真っ赤にしていたのを横目に見て、「これが花粉症なんだ」と合点したことを想い出す。その頃の愚生はと言うと、元来鼻がいつも詰まり気味で毎年春になると鼻詰まりが少しひどくなり「また鼻風邪を引いた」程度には思っていたが、同僚のような花粉症とは全く縁がないと思っていた。しかしその頃から実は軽めの花粉症を患っていたのだと今になって改めて思わされた。それでも70才過ぎまで、いつもの鼻詰まりはあったが顕著な花粉症らしきものは知らずに過ごして来た。それが70歳を過ぎてから・・・一体何なんだろう。

住む場所が変わったわけでもなく、生活習慣が大きく変わったわけでもない。

強いて言えば今勤務している教養センターの周囲は我が家周辺よりは樹木が多く花粉が多いかも知れない。しかし我が家の隣にはフラワーセンターがあり樹木もそれなりにあるので余り差はないと思う。

花粉症の発症はよく抗体と言うコップに例えられる。コップの大きさ以上に水を注ぐと溢れる即ち抗体の限界以上に花粉に見舞われると症状が現れるのだと言う。愚生も今までギリギリのところで症状が出ないでいたのが、何かによってコップの水が溢れてしまったと言うことか。それとも抗体と言うコップが小さくなったとでも言うのか。何だか知らないが、鼻詰まりは苦しいし目は痒い。

早くこの憂鬱さから解放されたい。早く来い来い、夏よ来い。

(2019.3.15)

 

第5話 「世相」

昔‥「悪い奴ほどよく眠る」

今・・「悪い奴ほどすぐ寝込む」

今後(期待)・・「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」

最近のスポーツ界の各組織の頂点に位置する「〇△協会」の醜態ぶりは目に余る。

人生経験豊富で栄光も挫折も十分に経験して来た謂わば人生の大先輩と呼ばれて良い筈の大人(幹部)がパワハラ、採点のごまかし、その他色々な種類の疑惑で、みっともないことに未だ若い人生経験も少ない選手たちに訴えられている。

折しも北海道胆振東部地震で停電したスーパー・コンビニで列を作って買い物をしようとしている人たちのキチンとルールやマナーを守っている姿が報道された。これが世界中から評価を受けている日本人の姿である。この情景に対して、日本の先達と言うべき前述のスポーツ界のリーダー達(ほんの一部であって欲しいと切に願う)は何を感じているのだろう。(見てもいないかな。)

これら幹部の人達は一時(いっとき)強気の発言をしていると思う間もなく、入院だの自宅引きこもりだのと逃げ回ってしまう。自覚も節操も潔さも無いように思われる。人間として最も醜い姿を曝け出している。そんな思いすら持ち合わせていないだろう。このようなリーダー達にこのまま日本のスポーツ界を任せておくのは良くないと思う。

以上のことは、あくまでマスコミで報道されている事柄を前提にした思いであるが、事の良し悪しをキチンと整理して健全な方向に改善して行かなければならないと思うが、それを行うのは何処なのだろう。スポーツ庁と言うお役所があるが、あそこは何をやる所なのだろう。統制と言う言葉は好きでないが、管理・指導だけでは収まらない何かが必要な気がする。日常のチェック体制も含めて、然るべき所が強い且つ公正な権限を行使して是正して行かなければこの後も同じようなことが続出するような気がする。

口を開けば「ガバナンス」と言うが、ガバガバとボロを出している。

(2018.10)

 

 

 

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